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ソフトウェア開発会社がコワーキングスペースを持つメリットとHaLakeの話

こんにちは!ニャンパス株式会社の登尾です。

この記事はコワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー Advent Calendar 2017、24日目です。

今回は、ニャンパス株式会社が運営するコワーキングスペースHaLakeの紹介も兼ねまして、ソフトウェア開発会社がコワーキングスペースを運営するメリットを挙げていきたいと思います。

まず弊社ニャンパスは現在8期目のソフトウェア開発会社で、スマートフォンのアプリからウェブサービスの開発、最近であればVRアプリケーションや、IoTのプロトタイプ開発(基板設計からそのソフトウェア開発)をやっています。また、メインとしている言語がClojureな会社です。

ニャンパス株式会社

http:// http://nyampass.com

コワーキングスペースHaLake

http:// http://halake.com/

僕自身の自宅は越谷レイクタウン駅が最寄り駅で当時コワーキングスペースが近くになかったということもあり、越谷レイクタウン駅最寄りのコワーキングスペースが欲しいと思うようになりました。

また僕自身、法人化をする前から技術支援という形で、リクルートの「おしえるまなべる」というサービスを使い、マンツーマンでアプリやウェブサービスの開発支援をやっていましたので、そういったことを教えるための拠点が欲しいという思いもありました。現在は、小学生向けにマインクラフトと電子工作を使ったプログラミング教室を開催し、ウェブサービススマートフォンアプリ開発の技術支援をHaLakeの会員向けのプログラムとして提供しています。

本記事では、開発会社がコワーキングスペースを運営するメリットとして以下の4つを説明していきます。

  1. 技術的キャッチアップができる場を作れる
  2. 教えやすい場を持てる
  3. 開発会社という位置ではできない人脈が持てる
  4. 採用面でも有利

記事を読んでいただき、HaLakeのやっていることを知っていただきつつ、コワーキングスペース運営の参考になりましたら幸いです!

1. 技術的キャッチアップができる場を作れる

ニャンパス主催の勉強会をHaLakeオープン時から、ほぼ毎週日曜日に開催しています。もくもく会というスタイルが多いので開催しやすいというのもありますし、コワーキングスペースとしての場所を持っているので気軽に開催することができています。

これまでに開催してきた技術テーマとしては、ClojureRubyといった言語系から、機械学習、AR、VR、IoT、React、Linux、Heroku等がありました。毎月欠かさずやっているのはIoTとClojureもくもく会です。

勉強会をやっていることにより、どういった分野に参加者の方が関心があるかが分かったり、その時々のキャッチアップができる環境になっています。社員含め面白そうなテーマがあればイベントとしても開催することもあり、識者の方が参加することも頻繁にありますから、ひとりで勉強するよりも効率的な場なのかなと思います。

例えば、受託の案件で現在VRのアプリケーションを作っていますが、もともと面白そうだからと思って開催した勉強会で刺激を受けて、最終的に自社でアプリ作れるようになっていった経緯があります。

2. 教えやすい場を持てる

昔から技術支援をやっていることで思っていることなのですが、何かしらの技術を学ぶ際その技術を人に伝えるという視点で勉強をするのが効率的な勉強法だと思っています。

その意味で、ハンズオンの形式などで講師として人に説明するという場所を、コワーキングスペースという場所があることで、カジュアルに提供できる環境になっています。

毎週日曜に小学生に押しているプログラミング教室もその一つで、カリキュラム自体を自分達で考えて小学生に分かってもらうように説明するという機会も講師側としての貴重な場だと認識しています。

現役のエンジニアがその時々のトレンドの技術を説明するというような場は意外と少なかったりするように思いますので、開発会社がコワーキングスペースを持つことによって、こういった学びの開かれた場があるのは有意義なことかと思っています。

3. 開発会社という位置ではできない人脈が持てる

越谷レイクタウンコワーキングスペースをやっていることで、それ以前には考えにくかった人脈を持つことができました。いろいろな県や市の方が興味を持って見学にいらしていただいたりというものその一つで、そこからのご縁で今年の8月には、宮崎県宮崎市三股町にて二日間プログラミング教室を開かせていただいただき新聞社の取材を受けたりということもありました。

越谷にて障害をもったお子さん向けに長年おもちゃを作られている川島さんという方ともお会いし、ハッカソンを一緒に開催したり、いくつかのデバイスを作ったこともありました。

レイクタウンのママ友に人気の、レイクタウンの情報をつぶさに伝える越谷レイクタウン散歩のブログ主さんにミニ講演をやっていただいたり、プログラミング教室ではHaLake Kitという独自のキットを使って電子工作の授業をしているのですが、このHaLake Kitの基板を作っていただいたのもHaLakeの利用者の方だったりと、挙げればきりがないのですが、そういったご縁のきっかけはやはりコワーキングスペースを持っていたからというところから始まっているだと思っています。

またそういったご縁のなかから実際に開発の依頼やご紹介をいただくこともあります。

4. 採用面でも有利

ニャンパスの社員でエンジニアが二人いまして、二人とも勉強会がきっかけです。

一人は、コワーキングスペースをやる前から主催していたClojureの勉強会がきっかけ、もう一人は、HaLake主催の勉強会で知り合ったところがきっかけでした。

ニャンパスとして採用を目的に勉強会を開催しているわけではないですが、結果的に勉強会がきっかけだったということですし、さんざん言われていることかと思いますが勉強会に参加するエンジニアというのは優秀な人が多い傾向は確実にありますので、もし採用に困っているという会社であれば、技術的なコミュニティを持つというのは一つの選択肢かなと思います。

もちろんコワーキングスペースを持つ必要はなく、会社の一部を開放しての勉強会の定期開催というスタイルも効果的です。

まとめ

ということで、開発会社もどんどんコワーキングスペースを作っていきましょう。HaLakeに興味を持ったという方は遊びにいらしてください。

Advent Calendarの明日最終日は、VACANCYの小山さんです。

メリークリスマス!

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